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思考 THINK
撮影をジャンル化する/宿題を適正化する思考順序
撮影をジャンル化する
撮影を大きく2つに分類し、新しい基準で定義します。
02
「報道」=『被写体、状況、を説明する撮影方法』
主人公(訴求ポイント)にピントを合わせる
音声を適正に録音
画面の中央に主人公を合わせる
ズーム、パンなどのワークが出来る
フットワーク、体力
「瞬間」を切り取る判断力
ニュース、音楽番組
スポーツ番組、バラエティー系
ゴルフのドライバーショットのボールの寄り
撮影理由が分かりやすく納得されやすい
「映像表現」=『カメラを利用した映像表現』
フレーミング(構図)の思考力
ストーリーの構成力、読解力
感情や、表現を映像的に見る力
被写体の思考を表現する技術
映画、CM、作品作り
撮影理由ははっきりしているが
共有に理解が必要で納得されにくい。
時に,アマチュア的と判断される事も
実際、多くの仕事では
「報道的な撮影」だけで十分仕事として成立します。(これを「100点的撮影」と定義してます)
多くのカメラマンはこの「報道的な撮影カメラマン」と言っても過言ではないです。
しかし「映像表現的撮影」が追加出来る仕事の場合、その「技術」が自分に必要になります。
しかし、この2つの撮影ジャンルは大きく違い「考える順番」「機材」「目的」など全て異なります。
カメラマンは、どちらも可能でしょ?と思っているクライアントもいます。
宿題を適正化する思考順序
2つのジャンルを知った上で、まず「宿題」を理解するアプローチをします。
クライアントは「何」を目的としているか?
多くの場合の特徴を紹介します。
1)自社の商品(訴求点)が綺麗に映っている事(報道的)
2)コンテと同じ様に撮影できている(保守的)
3)特に映ると嬉しいポイントがある(報道的)
4)作業が的確で、撮影がスムーズに進行する(機材技術)
5)高価な機材を使ってみた。4K、8K、スロー(機材技術)
6)主人公、有名人、芸能人が可愛く撮れてる
ここで「宿題」の中に「映像表現的撮影」が入っていない事に気付きます。
まずはこれら「宿題」をクリアして100点を目指します。
しかし、これで納品すると、
100点なのに、つぎに仕事に呼ばれない可能性があります。
なぜなら、「他のカメラマンでも良い」からです。
しかし、もし「映像表現的撮影」を追加出来れば、
クライアントは「理由がわからない状態」で喜びます。
これが「次の仕事へ続く撮影」です。