![ビデオカメラ](https://static.wixstatic.com/media/e476b6b2b0fd432ca460e0b16067b6ed.jpg/v1/crop/x_1,y_458,w_1347,h_131/fill/w_980,h_95,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9.jpg)
Film
Academy
思考 THINK
自分の脳が邪魔をする
ストコーマ(盲点)の法則
脳は大きなエネルギーが必要な為
沢山使うと早死にする。
04
極端な言い方ですが、それほど燃費が悪いらしく、
脳はいつも、サボる努力をしているらしいです。
つまり、「目」は、「できれば何にも見たくない」んです。
(視力は人間の20%のエネルギーを使用している)
カメラ持ってる時に「自分の目は何も見ていない」
と、仮定すれば、考え方が少し変わります。
質問「近くにいる知り合いズボン、くつ、は何色?」
見ずに答えられますか?
あるライブ撮影の後、数人のカメラマンに
「ギターの色は?」と質問して答えられた人はゼロでした。
信じられないかもしれないですが
1時間もカメラ越しに見ていたはずの「ギターの色」すら見てないのです。
脳のせい!としても良いですが、
カメラマンを目指すとなると、ちょっと違います。
![バンドの練習](https://static.wixstatic.com/media/0cf60762e2f14afcb224371acac864ba.jpg/v1/fill/w_373,h_249,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E7%B7%B4%E7%BF%92.jpg)
アングル常識のバイアスに勝つ
![テレビ画面](https://static.wixstatic.com/media/309d105833834f94a863c3c88cb6e00e.jpg/v1/crop/x_0,y_2520,w_5400,h_3480/fill/w_217,h_140,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E7%94%BB%E9%9D%A2.jpg)
![b58743900b3b834bcbaf7553815a8d17.jpg](https://static.wixstatic.com/media/913b1e_b3d83b072c7e44198ac5d644dfc890bc~mv2.jpg/v1/fill/w_64,h_43,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/b58743900b3b834bcbaf7553815a8d17.jpg)
「そんなはずはない。見てるから撮れてるんだ!」
その意識を「アングル常識のバイアス」と定義します。
これが多くのカメラマンに感じる問題の1つで
簡単に言うと
「TVで見た事あるフレーミングにカメラを合わせている」だけです。
撮ってないです。「合わせてるだけ」「何も考えてない」です。
誰でも出来ます。センサーがあれば機材だけで出来る。
このバイアスに勝つ方法は簡単です。
1)よく見る。
2)そして、何か感じる。楽しむ。感動する。
3)それをどう撮ったら素敵か考える。
4)その精度を極限まで上げる
Q、この人々の「ピンポイントでどこが素敵?」出来るだけ多く考えてみてください。
「洋服」「立ち方」「目の色」「汗」「鎖骨」「唇」「ちょっと変ったところ」「好きな部分」
「光の角度」「影」「風」「音」「温度」「重力」「喜怒哀楽」
性格や、話し方、可愛さなどを想像して
かっこいい、かわいい、会ってみたい、とも思うかもしれません
その感覚がカメラマンとして「見る」という行為です。
![photo-1528355988454-70e9a2558d96.jpeg](https://static.wixstatic.com/media/913b1e_462cbbba2cc9467eaba0ed1efcab06ca~mv2.jpeg/v1/fill/w_66,h_44,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/photo-1528355988454-70e9a2558d96.jpeg)
![photo-1446161543652-83eaa65fddab.jpeg](https://static.wixstatic.com/media/913b1e_874a1e81b999430d9e486066a18e5cc5~mv2.jpeg/v1/fill/w_65,h_43,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/photo-1446161543652-83eaa65fddab.jpeg)
![photo-1507697439323-28c216a30d27.jpeg](https://static.wixstatic.com/media/913b1e_31cfcb0091a149dbbe181c66129298bb~mv2.jpeg/v1/fill/w_65,h_44,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/photo-1507697439323-28c216a30d27.jpeg)
後記「カメラマンは不要?」
多くの仕事は「映像の重要度」より「企業の営業ツール」という側面が大きい。
それが悪いという話ではなく、その影響で映像には法則的なアングルが存在する。
何度も打ち合わせや会議を重ね、
カメラを持つ前に、営業マンの資料の中にコンテ・アングルが出来上がっている。
現場に入ると「こういう感じで撮って下さい」とオーダーが入る。
「カメラマン」は、その瞬間「カメラ技術士」になる。
カメラマンは、アーティストでなくても良いと言われているのと同じ。
そういう時代が何年も続くと、良いカメラマンが育つわけがない。
同時に、カメラマン自身も考えなくて良くなるので、
自然とアングル・バイアスの映像を撮っている。
思考の停止
「良い映像が撮れない」より「バイアスの映像しか撮れない」方がヤバイ
自分が映像を探してるか?この違いは見ればすぐわかる
![photo-1524834671419-aa7d41c1c657.jpeg](https://static.wixstatic.com/media/913b1e_5b13c715ec8a49009d1c1b87fcaca854~mv2.jpeg/v1/fill/w_82,h_54,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/photo-1524834671419-aa7d41c1c657.jpeg)
後記-2「編集室の場合」
![20351_08.png](https://static.wixstatic.com/media/913b1e_b8fad9fbde224fffab7e732f5ad870be~mv2.png/v1/fill/w_83,h_62,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/20351_08.png)
編集にも色々なバイアスが存在する
その例として、セイフティマージンがある。
ブラウン管時代からのセオリーで、
セーフティーにテロップを揃えて配置する。
仕事としては正解で、常識だが
これがバイアスの初期段階で気をつける必要がある。
スタジオに入る際に
エディタさんにセイフティ以外で、とオーダーしてみるとわかる。
急にテロップデザインが出来なくなる。
思考停止の時期が長いエディタと仕事しても
新しいアイデアやカッコいい 編集が出来るとは思えない
後記-3「デザインの場合」
デザイン上のバイアスの例
デザインを作業する多くの人は「タイポグラフィ」を勉強したと思う。
ただ、ここにも大きなバイアスが存在する。
「タイポグラフィの第1段階:整理」
文字を適切に配列することで、印刷物における文字の体裁を整える
揃える、整える、整理する、シンプルにする
多くの場合はここまでで、タイポグラフィだと認識してます。
「タイポグラフィの第2段階:動的」
重力、風、匂い、力、などの動的なエネルギーを追加する。
「くずし」ではなく「動的追加」です
「タイポグラフィの第3段階:認識誤差」
文字を文字と捉えない、ノイズ、ボケ、認識の反転など
わかりにくいですが、理論的に情報追加しています。
![its-all-about-typography-22-638.jpg](https://static.wixstatic.com/media/913b1e_6c3c2ff3b293422bafae46b8eeae84c5~mv2.jpg/v1/fill/w_91,h_68,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/its-all-about-typography-22-638.jpg)